sugao2004-11-19

一日小旅行に行きました。ここパラナピアカーバはイギリス人が鉄道を敷くためにやって来て住み着いた町で、サンパウロから電車で一時間半その後バスで20分と近場ながらも多くの自然が残り時間が止まったようなところ。
先輩のSUGIYAMAさんはイギリスの遺産として立憲君主制・経度・人種差別・鉄道・株式会社・保険・世界時計・品種改良(犬)・英語・百科事典・スポーツ(テニス、ゴルフ、サッカー、ラグビー)を挙げていた。面白い。ところでブラジルに受け入れられた日本文化といえば?柔道、漫画、アニメ、日本食(やきそば、すし、さしみ、さけ)、漢字もデザインとしての評判が高いがこれは中国人の発明だ。まだあるはずだが・・
残念ながら南米では鉄道はあまり発達しなかったが、代わりに長距離バスが発達した。レイトと呼ばれる寝台バスなど椅子の幅が広く180度倒れて完全にベッドのようになる。
話しは変わるがブラジルでは道路交通において車両優先である(唯一の例外ブラジリア)。人は車の隙を見て横断歩道を渡る。法的には歩行者優先だが実際には殆ど守られていない。

sugao2004-11-15

“選ぶ”ということ。映画『マトリクス』がそんな感じだったが、これはもしかしたら21世紀のキーワードなのでしょうか?
高光大船という僧侶の言葉『人の手本になることはできんが、見本ぐらいにはなれるかもしれない』いいなぁと思う。人のお手本にはとてもなれないが、こんな生きようもあるという見本のひとつにでもなれれば十分だ。

sugao2004-11-14

いろいろな場面でMais ou Menos(マイズ オウ メノス)という言葉を聞く。日本語で言う“まあまあ”。Jogo de cintura(ジョゴ デ シントゥーラ)という表現もある。これは“腰の動き”といった意味で“柔軟性”を表す。ブラジルのサッカー選手、サンバやパゴッヂで踊るブラジル人のダイナミックで予期出来ないあの動きを想像していただければそれが並大抵の物でないことはわかる。
きちっと予定したように物事がいかないことが多いブラジルでは“いい加減”を知ることや“柔軟性”が必要とされる。日本は何でもきちっとしていて・・・日本を知る日系人の言う常である。
ブラジルはとても若い国である。西暦2000年に建国500年を迎えたばかり、今年2004年にはサンパウロ市が450年を山口県萩市は400年を迎えた。若さといろんな可能性を感じさせるが、逆に言えばまだまだやらなくてはいけないことが存分にあるということか。貧しいということもまた別の一つの要因かもしれない。向上していく必要性を感じさせる。
日本は違う。伝統と組織的に出来上がってはいるが空虚さを感じさせる社会のなかで感じていたものは“壊さなくてはいけない”という何ともいえない衝動であった。
このいい加減さや柔軟性は今の日本においてもっと考えられていいと思う、いやこういうことは考えることではないのだ。身体が動いてなんぼだから・・

sugao2004-11-13

日本人がポルトガル語を学ぶことは容易ではない。そのことは在ブラジル日本人の歴史が証明している。話すことも読むことも難しい。ブラジル人が日本語を修得する難しさも同様だ。この2年半のブラジル滞在中ポルトガル語学校をいくつか転々とした。今も言葉における困難は大きい。
坊さんだから法事を勤めるが、この一年ぐらいは下手ながらにポルトガル語でも必ず何か言うようにしている。始めのうちは書かれた文章を読んだりしていたが、やはり何かを伝えようとするには自分の言葉で語ることが大事と感じる。
嫌になったり諦めそうになったりしたことも少なからずあるが、それでも続いてきているのはポルトガル語の面白さ、美しさのせいだろうか。継続は力なり。少しずつ亀さんの歩みでいきたい。

sugao2004-11-12

ブラジルにおいては仏教を含めた深い東洋の精神文化を伝えてゆくこと、そして日本にはラテンというかブラジルトロピカル?文化の素晴らしさを紹介してゆくことが、今とても重要であるという勝手な思いをもって私は生きている。それが現在の私の仕事の原点だ。
日本で生まれ育ち海外に生きる日本人としての日本への思いはとても複雑だ。日記を読まれた方は感じられようが、つい今の日本、日本人に対して批判的な自分を見つける。あまり好くないと思う。『いくら批判してもしょうがないよな』『みんな精一杯やってるんだよな』という思いも存分にある。
ブラジルと日本、この容易でない世界でささやかな喜び・悲しみ・希望のようなものを共に確かめつつ生きてゆきたいと思う。

sugao2004-11-11

ブラジルは果物が豊富な所だ。マンゴーやバナナだけでも何種類もある。パパイア、パッションフルーツ、オレンジ、スイカ、メロン、ブドウ、グアバアセロラ、パイナップル、モモ、スモモ、カランボーラ、カジュー、ジャブチカーバアサイ、アテモイア、クプアスー、グラヴィオーラ、日本の果物でも柿、リンゴのフジ、ビワ、ポンカン、デコポンなどなど尽きない。