sugao2004-10-25

宗教的に生きるということはどういうことだろうか?
一.一人間としての私になる。これをどこまでも深まってゆく“縦の世界”で表す。
一.社会的存在としての私にめざめてゆく。これをどこまでも広がる地平線のごとき“横の世界”で表す。
う〜ん難しい。深まりゆくいのち、広がりゆく世界そんなことを言いたいんだけど。しかしこれ実は一つのことを2つに表しているんです。たてよこななめ時間と共に4次元にも織りなされるふか〜くおおきな“いのちの世界”。

友人から日本のテレビ番組の録画DVDを借りて見た。一番あれ!?と思ったことは番組間のCMであった。コマーシャルは売るための宣伝だから強く訴えるのが仕事だが、今の私はあの感覚にはついていけない。あまりに消費文明に毒されている感がある。日本を離れて2年、日本と距離を置く中でこうしたことに対して私自身の距離感が取れるようになってきている気がする。逆に言えば日本にいる間は常に惑わされつつその辺がどうもよくわからなかった。ブラジルから見る日本は次から次から新しいものが出てきて面白いが、その中で本当に意味のある事実を見抜いてゆくことは大変なことである。日本に生きる人は大変だなぁなどと思えば『日本は欲しいものが何でもあるからいい』という人もある。時事通信からTVコマーシャルまでその全てが情報であるが、こんな時代だからこそ“もののまこと”を見抜いてゆける目を持ちたいと切に願う。
(写真)はもうかれこれ8年くらい前に書いた油絵。タイトルは師匠に倣って『命の流れ』でどうでしょう?