2004-01-01から1年間の記事一覧

先日は日本の自殺について書きかけ、日本の人間関係の難しさを挙げた。書きかけてしまった以上中途半端に終わらせたくないと思った。またその記事の中には仏教の影響について触れている箇所もあったが、それは“日本の中心的な宗教である仏教や神道では自殺を…

宗教的に生きるということはどういうことだろうか? 一.一人間としての私になる。これをどこまでも深まってゆく“縦の世界”で表す。 一.社会的存在としての私にめざめてゆく。これをどこまでも広がる地平線のごとき“横の世界”で表す。 う〜ん難しい。深まり…

昨日は妻の職場仲間の旦那さんの誕生日のフェスタに呼ばれて行った。サンパウロ東区結構貧しく危ない地区である。考えてみるにいっぱい人を呼んで自分の旦那の誕生日パーティーをやるなんてあまり日本では聞かない。 2時間ぐらい迷ってやっと着いた会場は車…

ブラジルで最も読まれている週刊誌“ベージャ(見ろ!!)” 最新号の“ベージャ”では日本の自殺について取り上げられていた。世界の裕福な国の中で日本の自殺率は最も高いそうである(アメリカの2倍、ブラジルの6倍)。現代日本の自殺率が異常に高く、世界を震…

これはファべーラと呼ばれる貧民窟の写真である。昨日の写真と見比べてもらいたい(それはこの選挙戦を浮き彫りにするべく一般の新聞の中でも取り上げられた方法だが)。このファヴェーラとは一般に人が住まない所に不法侵入し板やブロック等で家を建てて住…

今月31日の最終投票を待つサンパウロ市長選は普段あまり政治に関心の無い僕にも目が離せないものである。今月3日の一回目の投票結果では現職で労働者党のマルタ氏とブラジル社会民主党のセーラ氏の一騎打ちとなった。本当は事情のよくわからない外国人で…

動物と目が合ったり、会話をしたという覚えはあまり無い。しかしこの時は少し違った。この牛はカメラを向けた途端ふり向くと、その場を離れるまで僕をじっと見つめ続けた。黙って見つめてくるその存在感に足がすくむような気すらした。君は何を思い僕を見て…

新居のお気に入りは手作りカウンター 18歳で家を出て以来毎年というほど引越しをしてきた。 愛知→東京→広島→京都→大阪→サンパウロ、大きいだけでも6回はしている。ブラジルに来てからも一時学生としてブラジリアでも住んだのでいつも荷物を入れたり出した…

ブラジル人はよく食べる。食べないと元気が出ないよといった感じ。ブラジルに来て以来腹8分目ということができたことが無い。一緒に腹いっぱいになるまで食べてしまう。どうもブラジルでは料理が足りないということは失礼なことのようで、フェスタ(パーテ…

友人が“みほとけのご加護”について書いてくれていて考えさせられた。 仏さまの教えを聞かせてもらうなかでビックリ!!知らされたことのひとつ。 みほとけのご加護などというと抵抗を感ずる人もあるかもしれないから“私を目覚めさせようとしている大きな力”…

引越しの疲れを癒しに海へ行く。 サンパウロの生活ではストレスが溜まってくると街を出る。行き先はプライア(海岸)が多い。ブラジルの海岸線は長く、美しいプライアが続く。大西洋を眺めつつポカーとしたり、ビールを飲んだり、昼寝をしたり。 海はいい。

美しいレンガ造りのピナコテカ美術館はルースの駅を降りてすぐ。この美術館は中に自然光のやさしい光を上手に取り込んでいるのも美しい。 先日ここで日本人の友達Nio君がサンパウロで働く人たちの姿をとった写真展を行った。一歩一歩歩みを進める彼の姿に感…

ビエンナーレにちなんでもう少しほかのサンパウロの美術館も紹介しましょう。 Oca(オカ)と呼ばれるイビラプエラ公園内の美術館。Ocaというのはインディアンの家という意味でそこからこのデザインが生まれました。

今サンパウロでは第26回ビエンナーレが開催されています。現代美術の祭典といった感じで、とにかく広い空間にでっかい作品がどかんどかんと絵画、映像、立体なんでもありです。2年に1度のこの世界的美術展、開催初日にスプレーで落書きされたりと警備面の…

先日お寺の門番として長く働いてもらっている方が出勤途中に銃で撃たれて亡くなりました。このようなことは書きたいことではありませんが、根っから明るいブラジルの日常のすぐ後ろにはしっかりと犯罪、事故の死の影が潜んでいます。それがこの国の現状です。

引っ越しました。 今までお世話になったアパート

ブラジル人は肉を良く食べると先日書きましたが、海外への輸出向けも含めて牛肉の生産量ならびに消費量は大したものです。 広く広がる放牧地は現在のブラジルの原風景とでもいえるでしょうか。

地下鉄の中で突如子供を抱えた女性が声を上げる。「ほんの小銭でも構いませんからこの子の食べ物を買うお金を恵んでください。神の祝福を。」乗り合わせた人々の表情が動く。同情を寄せるような女性達の目、ある男の瞳にはやり場のない怒りにも戦慄にも似た…

Diario de Motocicletaを観に行きました。邦題は何とついたのでしょうか?チェ・ゲバラの若き日の南米大陸縦断旅行の日記を描いたあれです。 ああ南米の精神!!映画が終わった後に拍手が沸き起こったのも面白かったけど・・ グローバルな規模で起こった情報…

以前はリベルダ−ジという現在は東洋人街と呼ばれる地域に多く集まっていた日系人も、現在はサンパウロ南区周辺に多く集中しているようです。 昔ながらの住宅の合間に林立する高層マンション。お寺のあるサンパウロ南区も建築ラッシュが続く。

肉食妻帯坊主の奥さんはブラジル人です。とても情のある優しい人です。 ただ二人とも譲らない性格なので、ときには情が過ぎて喧嘩に発展することも。意見の食い違いはある程度しょうがないのでしょうが・・ 夫婦というのがこんなにも難しいものとは知りませ…

日本から講師を迎えての僧侶の勉強会

人気のあるピッカーニャ(腰の後ろの部分)。 ブラジルではみな肉をよく食べる。なんせ安くておいしい。「コブがうまい」とか、「いや脇腹だ」とかやはり部位によっていろいろ食べ分けます。 現代の一つの特徴として『欲望肥大の時代』といえると思います。…

日本の桜を思わせる、イペーの白い花が満開です。 職業柄?いろいろな方のお葬式に立ち合わせていただきます。最近行ったお葬式では最後のお別れのお棺のふたを閉める際に息子さんが突然『お父さん、お父さん、今までありがとう。ごめんなさ〜い!!』と号泣…

ブラジルの国花『黄色のイペー』 さて現在ブラジルでは10月3日の市議会、市長選挙を控えて全土で選挙戦の真っ最中。街中に立候補者の広告がベタベタ貼ってあってちょっときたない。 さて『ブラジルの投票率は90%を越す!!』というとそんなバカなと思…

風雪を感じさせるとともに美しく磨き上げられたお寺の本堂 『救われないものが一人いると、私も救われない』といわれるみほとけの心はまことでありますが、その心が私に向けられていると受け止める人は少ないようです。

さて今日はブラジル人に向けての仏教布教の一端について書いてみます。 ブラジル人に向けてというのは言葉を変えればポルトガル語による仏教伝道ともいえるかと思います。西洋における仏教の歴史とはそう古いことではなく、本格的には20世紀に入ってからと…

ゴルフするものはみな地獄行きと思った時期もありますが・・・ 昨日は人生で2回目のゴルフに行き、真っ黒に焼けて帰ってきました。ブラジルにはコンドミニオ・フェシャードと呼ばれる塀で囲んで電気を流して警備されている住宅地区が存在します。中流階級以…

暦の上ではブラジルも春を迎えました。お寺でも先日お彼岸法要が勤まりました。 熱帯、亜熱帯地帯が広いブラジルですが、私の住むサンパウロは四季というまでは感じませんが、やはり冬は寒く、夏は暑いものです。 今は国花の「黄色のイペー」という花は散り…

先日私が僧侶であることは申しましたが・・・ 私はとても怠け者で愚かな人間です。 しかしそんな私を底の底から支えてくれているもの、それを仏さまと呼ばせてもらっています。ではそのような私の生活がいかにして支えられているかと申しますと、ブラジルに…